建築系ユーザーのためのムービー作成7のポイント(5)
4. 機能説明はトゥーンやレイトレースで
最近は、GIやラジオシティレンダリングを使ったアニメーションも、増えてきましたが、すべてリアルな質感でのアニメーションはオススメしません。たとえば、構造や設備、機能の説明をする場合、リアルすぎると見せたい部分が、わかりにくくなってしまいます。
物の形を見せたい場合、線画のほうがわかりやすいものです。下の画像の見るとわかりますが、ものの配置を瞬間的に把握させるなら、トゥーンレンダリングやシンプルなレイトレースのほうが優れています。
こうした手法は、テレビでもよく行われます。たとえば、ニュースで事故の原因や発生状況を解説するとき、最近はよくCGが使われますが、そのときのCGは、リアルに作成されません。というのも、リアルにしてしまうと、注目させたい部分以外に意識がいってしまうためです。
事故の発生状況を説明したいのに、リアルすぎて事故の悲惨さに意識がされてしまうと、視聴者に使えたい情報が伝わりません。映像を記号化することで、伝えたい情報を確実に伝えることができます。(即時性が求められるニュースのため、短時間で製作しなければならないという理由もあります)
逆に、ドキュメント番組などでは、事故の悲惨さを演出するため、リアルな再現CGが作成されることが多いです。
リアルに見せない点には、もうひとつ大きなメリットがあります。レンダリング時間が短くて済むという点です。リアルにすると、エリアシャドウやGIなど、処理に時間がかかる機能を使わなければなりませんが、線画やソリッドカラーでレンダリングするなら、短時間で行えます。
こうした雰囲気の違う映像を組み合わせることによって、映像的にもメリハリが出てくるのもメリットのひとつです。