PTgui Pro 7にアップグレードして、使っていたものの使用感などを書いていなかったので、ここでレポートをしておきます。
今回、バージョンではずいぶん機能アップされている。主な変更点は次のとおり。
ステッチの精度が向上
ステッチの精度については、正直驚くほどあがっている。今までどうしてもズレてしまっていたデータもほとんど修正なしでキレイにつながるようになった。撮影前のパノラマ雲台でのノーダルポイントの調整もそこそこあっていれば十分。実際、Ver.6頃に修正をあきらめたデータもキレイにつながった。
ステッチのスピードが向上
メモリの扱いが良くなったのか、大きな画像への書き出しが、早くなっているように感じてた。ただ、スピードを比べたわけではないので、正確な速度アップはわからないが、プロジェクトが大きくなるほど早くなっている。
書き出しのフォーマットが増えた
新しいバージョンでは、投影する向きをいろいろ変えることができるようになっている。これまでパノラマの底部分は、Pano2QTVRなどで6面体に分割して底面をレタッチ後、再度結合する必要があったが、Ver.7ではNumerical TransformでPitchに-90を入力して、底面が中心の画像を書き出しレタッチ後、PTguiで再度パノラマ画像を読みこみ再度Numerical Transformで再変形すればよくなった。
もちろん、書き出しの各90度ずつにもできる。
QuickTime VRへの直接書き出しをサポート
Pano2QTVRなどを使わず、QuickTime VRへの直接書き出しをサポートしている。上記の新機能があるので、底面の問題も解決できる。また、直接書き出しだけでなく、VR書き出しのみを行うユーティリティも機能としてある。
HDRIのサポート(Pro版のみ)
Pro版のみの機能だが、HDRIフォーマットの読み込み、書き出しをサポートしている。さらに、オートブラケットで撮影した露出の異なる画像からHDRIも作成してくれるので、HDRIを作る場合は、圧倒的に作業時間が短縮できる。
以前は、露出の異なる3つのパノラマを作成して、それをPhotoshopでHDRI化していたが、その工程がなくなった分、HDRIパノラマ作成は1/5程度の時間で行えるようになった。
実は私は始め、メリットを感じずにPro版にバージョンアップはせず、作業していた。ただ、Photoshopで3枚の画像からHDRIを作ろうとしたときに、3段階の画像にもかかわらずダイナミクスレンジが狭くて作成できないエラーがでたことがあった。どうしてもHDRI化する必要があったので、Pro版でできないか試したところ、難なく書き出しに成功した。そのときの作業手順が合成からHDRI化までが短時間にできるのに驚いた。
また、HDRI化だけでなく書き出し時にトーンマッピングも行える。ステッチした画像のトーンマッピングだけでなく、すでにあるHDRIのトーンマッピングも行うユーティリティもある。
その他の改善点
・書き出し画像へのEXIFの埋め込み
・Ctrl+Aでのファイル選択
今回のバージョンアップは、非常にすばらしい。価格も通常版で79ユーロ、Pro版で149ユーロと日本円で12000〜25000円と決して高くない。特にHDRIパノラマを作成するなら、複数のソフトをいろいろ組み合わせるより、これ一本で非常に短時間で行える分、絶対おススメする。